2011年5月8日日曜日

-- 『SPEEDI』と『WSPEEDI』 --





先ほど、20:08に、1号機の二重扉が開かれ、


外の外気が中へ入り込み、


開いた天井から中の汚染された空気が放出され始めました。








PM8:00〜 AM4:00まで、


8時間にかけて放射性物質が意図的に放出されます。






これは、大きな意味でのベンチレーションです。






今までは、格納容器に対して、中の圧力を調節するために、


格納容器の空気を排出していました。






今夜行われたことは、


天井が吹っ飛んでいて、


放射線が高すぎて人が近づけなかった1号機に対して、


中の空気を「換気」するための作業となります。


(2号機、3号機は引き続きまだ誰も近づけません。)






下にある入り口から外気が入り、煙突効果でぽっかり開いた天井から、


温度差により、放射性物質がそれは見事に吹き上がるでしょう。






日本にある、全ての大使館には通達済みとのこと。


しかし、肝心の私たちには、まったくというほど知らされていません。






今夜ほど、放射性物質は目に見えないのだと、思い知った夜はありません。




※ こちらで、原発の状況がLIVEで見れます。
  切り替え等が合った場合、ULRが変更されますのでリロードください。




     <   JNN 福島第一原発 情報カメラ(Live)youtube





















今夜の総排出量が、会見の間に何度も変化しました。




最初は500万ベクレルと会見で発表。




しかしその後、記者が「整理させてくれ」と質問し、


保安院・西山氏が、


「5.0 × 10の8乗ベクレル」と言いました。




ん???




5×100000000は・・・5億ベクレル。




おかしいおかしいと私は呟き、




結局、さらっと、




8億ベクレル、という言葉も出てきました。




しかし、総量は結局の所、「よくわからない」というのが本当のようです。






NHK、各社マスメディアは、今回の通気のために取り付けた、


巨大な換気扇、局所排風機で線量が下がった、人が入れるようになった、と報道。


今回の大きな排出量も、「海洋汚染の何分の一」という報道であったり、


「環境に影響は無い」という文言をそのまま報道しています。








統合会見中、細野氏は、






「今回のベントに関して、事前にSPEEDIを公表する」


「そのためのSPEEDIだと思っている」






と説明し、会見を途中で抜けました。その時点で19時。






20時のベントで、いつSPEEDIを公開するのか?


早くしないと、付近の方々、風下の方々へ、また甚大な影響が静かに広がる・・








けれど、今の時点でまだSPEEDIは公開されていません。




NHKも軽く報道しただけ。


ネットもTVもユッケの事件ばかりです。








明日、通勤通学するどれだけの人が、


明け方までゆるゆると、


「人も近づけない原子炉建屋の放射能汚染の空気」が


放出されていると知っているのでしょうか。






風に乗って、何時間後に自分の街に飛散するのか、


今、誰も知りません。










113億もの税金を投入して、


3月11日から「放射能予測」を行っていたにも関わらず、


今までまったく公開されてこなかった


緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム【SPEEDI】。






東電、保安院、原子力安全委員会、文科省、そして対策本部の細野氏が介する、


合同会見が行われるようになって数日後の5月1日、


ようやくSPPEDIの一部が公開されました。






文部科学省のページにあります、下記ページ、 










緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)等による計算結果


一番したにある、


ここに大事なものが掲載。分かりづらい!!




ここでは、上手に、「内部被曝」と「外部被曝」を分けて掲載。

これだと何のことやら、ぱっと見てすぐには分かりません。





しかも、嫌らしいのは、点線で囲む線量が、

ぱっと見ても分かりにくいものに表示が切り替えている。

もうわざとしてか思えないのです。




例えば、原子力安全委員会のリンク」 して

(2)SPEEDIによる積算線量の試算結果 

「3月12日午前6時から4月24日午前0時まで」の内部被曝等価線量をクリック。



右上、等価線量(mSV)の線の意味は、

1=10000 (真っ赤な線)

2= 5000 (真っ赤な細かい点線)

3= 1000 (真っ赤な大きな点線)

4=  500 (オレンジの点線)

5=  100 (黄色い点線)


と表記されています。



ところが、この原子力安全委員会のリンク同じページの

(3)天候状況を踏まえた長期影響予測(4月10日計算)

ここの「内部被曝」をクリックすると、






右上、等価線量(mSV)の線の意味が、

1=1×10 -11  

2=1×10 -12

3=1×10 -13 

4=1×10 -14 

5=1×10 -15


こんな書き方をする方が、ものすごく面倒くさい!のですが、

わざわざこういう風にしています。

ほかのは違うのに。





こうやって、読み解いてもらいたくないものは、

見つけにくいところへ掲載し、かつ素人ではぱっと見て分からないようにしています。




この長期影響予測、大変な汚染地域になっています。
















甲状腺内部被曝100mSvの地域など、30㌔圏外に多数あるじゃありませんか・・。


また、原子力安全委員会は、「積算線量」を表した図、6枚公表。

その数日後に、非公開のデータが5000枚あると発表しました。


5000枚。



けれど、本当のSPEEDIとは、こういうものではないのだという情報があります。





先日、初めて聞きましたし、まったく報道されていません。


文部科学省のページにも隠れてあります。





山の等高線のようなデータでなぜ何百億、と疑問ではありませんか?

本当は、こういう技術ができるようです。



10年前の、三宅島噴火の際の、毒ガス等の「3Dアニメーション」拡散予測です。

10年前でこの技術、今ならもっとありありと描かれているはずです。









チェルノブイリの強制移住レベルに達している地域がいくつもあると、

京大の先生や海外の博士も早い段階から唱えています。





2011/03/28 15:01   【京都新聞】










先日ようやく公開された、土壌汚染マップも、ひどい現状です。


















































きれいに円の内側で青い部分が消されています。


北茨城市も入っていますので、


本当なら水色の部分はもっと拡大していると考えています。








私たちが、今回の事故で本当のことを知るのは何年後でしょうか。




症状が出ていた人たちのことが世に知らされるのは、何年後でしょうか。




福島の原発を廃炉にするのに、


これからいったいどれだけの費用と年月がかかるのでしょうか。




原発からでる核のゴミを処理することができるのは、いったいいつでしょうか。








プルトニウム234の半減期は2万4千年。


ウラン238の半減期は、44億6000万年。






私たちがどうのこうのできる年月ではないことを、


どれだけの人が見ないフリをしているのか。






まずは明日、


いつも以上に降り注ぐ放射性物質を吸収しないよう、


皆々様、マスクをしてください。






花粉症のマスクを2枚重ねて。


手元に有るなら、N95マスクなどを着用して。






杞憂だと笑える日がくるなら、それが一番。


けれど、今、マスクをするかしないかの結果が分かるのは、


悲しいかな、5年後、10年後、時間が経ってからになります。






どうぞ、お身体ご自愛下さいませ。


一人でも多くの人が、


ご自身の周囲に満ちる見えない気配を感じ、


健やかに過ごす努力を重ねられますように。








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