2010年7月28日水曜日

~ 現実とは何か / 映画「INCEPTION」 ~



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夢は一般的な意味での幻ではない。

理性は夢を想像するのではなく、

実際に見るのだ。

リアリティ・トランサーフィン:2
ヴァジム・ゼランド著
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描いたテーマが、「完璧」と思える映画がまた一つ増えました。


 INCEPTION / インセプション 


先日公開されたばかりの、レオナルド・ディカプリオさん、渡辺謙さん主演の映画です。


この映画は、

夢を通して無防備になる潜在意識にもぐりこみ、

個人の中に眠る「アイデア」と総称する、

思考や感情をいかに操作していくか・・というテーマとなります。




「マトリックス」は、<目覚めよ> と呼びかけますが、

この映画もまた、別の角度から< 目覚めよ >と訴えてきます。


ベクトルの方向は違っても、出発点は同じところです。


「 現実とは、なにか」


この究極の問いに、それぞれの映画は物語をのせていきます。



リアリティ・トランサーフィンの内容に合致し、

ひどくシンクロニシティな内容なので目眩がするほどです。



リアリティ・トランサーフィンのなかでは、

「バリアント」と呼ぶ、

あらゆる可能性と、

過去、現在、未来のタイムラインを備え、

すべてのインスピレーションの塊である空間の存在を提唱しています。



自分が選択を重ねて具現化したひとつの現実から、

より本来の自分自身が選びたい現実を、選び取るための方法のひとつに、

「目覚める」というキーワードがあります。



この「目覚める」ためのトレーニングとして、

夢の中で「目覚める」・・明晰夢を推奨しています。



ただし、明晰夢の危険性として、

そちらの世界をより現実として選択したとき、戻ってこれなくなるというリスクを唱えています。



この部分のテーマを、とても見事に映像にした映画です。


脚本が素晴らしい・・!

映像も素晴らしい・・!

音楽も素晴らしい・・!


思い返せば、ここはこんなふうだったらもっとよかった、という箇所もありますが、

それ以上に、取り扱うテーマと、その根源的な意味合い、深さに、

ただただ「パーフェクト」とつぶやくばかりです。



明晰夢、

潜在意識の可能性、

具現化の速度、実現性、



そういったテーマに興味を覚え、取り組み、それらの本を読んだことがある方なら、

必ず何か、ヒントと気づきを・・ただ映画を見たという以上のものを、

受け取れるはずです。



もうすでに、こういった潜在意識へのダイビングは開発されているだろうし、

一昔前の自白剤などは、潜在意識を表出させて情報を引き出す手法ですし、

催眠療法なども、潜在意識にアプローチする手法です。


この映画が面白いのは、

他者が夢を「設計」し、「統率」し、「コントロール」することです。

深い深い意識の同調と、精神的な訓練を持てば、可能だと思います。


映画の中で、夢が「階層」となっているところも素晴らしい。

(2Fの部分は個人的に好きです)


夢に入るためのルール、夢の中のルール、それらがとても緻密であり、

こうして映画として具現化された瞬間、

それらはひとつの真実として私たちの潜在意識に波紋を広げます。




何が「現実」なのか。



いま、食べようとしているものも、

目にしているものも、

見えている人も、

あると思っている人も、

本当に「現実」かどうか。



普段、私たちは、目覚めているようで目覚めておらず、

かなりの感覚を遮断しながら生活しています。



あらゆる音・・周囲の人々のすべての会話、

あらゆる視覚・・120度ぐらい見える目がキャッチするあらゆる視覚データ

皮膚感覚、触覚、嗅覚、

それらがスイッチON、全開になってしまったら、

あまりの刺激と情報量に破壊されてしまいます。



見えているけれども見ていない、

脳はわずか3%しか動いていないということ。



瞑想をするとき、あらゆる音がより鋭敏に聞こえ、感覚が鋭くなり、広がる感じは、

潜在意識の自由度が少し上がり、

リミッターがほんの少し下がったのかもしれません。



今、見えてるのは「現実」か。

今、本当に「目覚めて」いるのか。



すべては「空」である、ということの能動的な側面、

「空」であるからこそ、制限なく、リミッターなく、潜在意識に不可能な実現性はない世界、


壁を突き抜け、

思考のみで具現化し、

他者のマインドも分け隔てなく見据えていける能力・・・。



過去の賢人たち・・「到った」人たちは、

この映画の世界観をなんなく共有し、体験しているのだと思います。



ありありとみるものは、

そこが夢であろうと、現実である。



わたしはいま、「目覚めて」いるでしょうか。


何を持って、「目覚めて」いると言えるでしょうか。








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2010年7月27日火曜日

~ 心不可得 ~



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  心不可得







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武術、武道、マーシャルアーツの内包する静的動作は、

ヨガのアーサナとなんら変わらない、

この両者はなにも変わらないな、と思います。



NHKの中国武術特集、見たいけれども見られなくて、

http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010016455SA000/index.html

お試しを見て、改めて驚きます。


指一本で倒立している・・。

もっと鍛えなければ・・・。



少林寺拳法を3歳から学んでいたので、

改めて知識が増えた中で技や動作を見つめると、新たな驚きがあり、新鮮です。


達磨大師が禅を広めた嵩山少林寺。

インドより禅を広めにやってきた際、体力のない僧侶を鍛えるために、

易筋行、洗髄行を授けた・・とされています。


易筋行・・とはなんぞや。


むむむ。これは調べたい。

とりあえず月刊秘伝を探してみよう・・・。



インドの達磨大師・・ということで、ひらめいたのがカラリヤパッド。

インド南部に伝わる武術で、以前より興味がありました。


http://www.youtube.com/watch?v=4YmA46x7Xok


カラリヤパットをウィキで調べると・・・

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伝説によれば、達磨大師がインドからこの格闘技を中国に伝道し、
それが現在の少林拳になったと言われている[1]。

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あ・・・つながった。


禅   ⇒ 少林寺

禅   ⇒ インド

インド ⇒ ヨガ


なんだか、全然違うけれど、こんな感じでさくさくシナプスがつながっていく感じ。

マインドマップで書いたほうがピッタリきますね。



私の肘は極度の過伸展で、 一発芸で、

「・・ひじ折れたー!!」

とやると皆がわぁー!と引いてしまうほどに曲がり、いまだに筋力がないので、

きちんとチャトランガを行えるようにトレーニング中。



今までの学びが、等しくつながり、

これからの学びも同じくつながり、

そこから得られたものを如何とせん。


自利でなく、

利他のために、

それらの学びを捧げんとす。


過去心不可得

現在心不可得

未來心不可得


自利は利他であり、

利他は自利である。


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