2010年8月6日金曜日

~ 美しい動き ~ 

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何かを得ようと手を伸ばしているときにも、

バランスを維持するためには、

「与えること」と「受け取ること」

「教えること」と「学ぶこと」

「抱きしめること」と「突き放すこと」が

同じようにできる必要がある。

【ボディワイズ】ジョゼフ・ヘラー&W・Aヘンキン著

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今日、自由が丘で美しいオルゴールを流しながら、

美しいパントマイムを演じている青年がいました。























優しいオルゴールの音色が、夕方の緑道によく似合い、

しばし立ち止まって見入っていました。


最初は、よくあるマイムかと思っていたのですが、

衣装のちょっとした部分、マスクもお客様からは目が見えないようにしている、とか、

心付けを入れるのが、小さな古い木のトランクのようなものだとか、

何かしらの物語が流れていて、

それがオルゴールの音色とともに、こちら側まであふれてきて、

思わず、涙が出そうになりました。



身体の微細な部分、

関節の一つ一つ、

右の肋骨、左の肋骨の自由度、

首と鎖骨を切り離して少しずつずらしていくさま、

股関節から下の重心軸の素晴らしさ、

ゆっくりと動く中で身体を後ろへそのまま倒し、また同じ速度で戻る様子、


小さな女の子がちょっかいをだすのを、

人形として変わらぬ速度で反応し、

ゆっくりと手を振り、お辞儀をする・・・・



もし私だったら、

おもわぬちょっかいが出されたら、

動きが速くなったり、意識の中に拒絶が表れそうなのですが、


彼は、それさえもひとつの物語として包んでいきます。


指先からは気がほとばしり、

彼はもっと早い音楽でいかようにも踊れる人なのだろうとため息がでます。


ゆっくり動くことの難しさ。


ゆっくり動くことの美しさ。


そこには、「動き」のすべてに意識を向け、

何一つ無意識に、無造作に動かされているものがない美しさがありました。



彼の動画を拝見すると、

また全く違う、「ゆるめる」という角度から自由に手足をなびかせ、

ゆるめることの止め、でリズムを刻む、

一見するとヒップホップのようですが、

コンテンポラリーとも違う、

すこし武道のような気配がしました。


動きで、詩を紡ぐ人です。

まだ若い方なので、このまま続けられたら、きっともっとすごいと思います。



なんにせよ、「解放」することができる人の強さと素晴らしさを、

教えていただいた時間です。



個人的には、

私の中にある、眠らせていた感覚が、

ざわざわと揺れ動いています。


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気づきをくださったのはこの方    u→璃途夢Nation さん。

どうもありがとう。

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