ヒトのDNAには1000冊の本に
相当する文字が含まれている。
人間を作る遺伝子はすべてこの言葉で
記述されているのである。
「人はなぜ憎むのか」R・Wドージア著
---------------------------------------------
※後半部分がどうしても表記がおかしくなり、行がつまった状態で表示されます。
読みづらくなっており、申し訳ありません。
パウル・ザッハーというスイスの作曲家がいます。
近代音楽家のパトロン・スポンサー的存在であり、
財団を作り、作曲家の自筆の楽譜を収集、公開しています。
日本の武満徹氏なども、依頼されて作曲したとのこと。
このパウル・ザッハーという方は、
世界的製薬会社エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社オーナーの未亡人と結婚した事によって
巨万の富を手中におさめ、
その有り余る富によって同時代の作曲家への作品委嘱を盛んに行なってきました。
その話を聞いて、ふと疑問に思うことがありました。
今、原発の問題は、
未曾有の放射能汚染事故という側面と、
この事故によって「富」「利益」を得ている人たちがいる、という側面があります。
今も昔も、病める人がいる限り、
「薬」とは巨万の富を作り出すものに変わりないという側面があります。
「原発」で「薬」・・・
そういえばセシウムの薬が急に輸入されたと思い出したのです。
あれはどういうことなのだろう。
「原発」であれ、「薬」であれ、
「富」と「利益」を今まで得てきた人たちは、
何としてでもそれを死守しようとし、
また、新たに利益を得ようとする人たちが、
世界中でマネーゲームを行っている、ということ。
そういう立場の人々が、メディアやTVのスポンサーとなっており、
スポンサーの意向に沿う番組作りと放送が行われ、
情報は、都合の良い形で切り取られる、編集されるという悲しい仕組みができました。
今回、パウル・ザッハーの話からすぐに浮かんだのは、
先日日本に輸入された、セシウム体内除去剤の件です。
とても疑問がわき、確認してみました。
まるで推理小説か、サスペンスドラマのよう。
思わぬつながりが、たくさんたくさん、
見えないところで結ばれています。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::
放射性セシウム体内除去剤を緊急輸入-大震災対応で日本メジフィジックス
2011年3月15日(火)19:30 gooニュース
日本メジフィジックスが、放射性セシウム体内除去剤1000瓶(1瓶36カプセル)を製造供給元の独ハイル社から緊急輸入したことが3月15日、分かった。「関係当局からの要請を受けたもので、今後、東日本大震災の被災地に輸送され、国主導で患者に無償提供される」(広報担当者)という。通常、1回6カプセルを1日3回経口投与する。
東日本大震災で東京電力の福島第1原子力発電所が被災し、セシウムなどの放射性物質の漏えい事故が起きている。
緊急輸入されたのは、放射性セシウムによる体内汚染を軽減する「ラディオガルダーゼカプセル」(商品名)で、日本メジフィジックスが昨年10月に厚生労働省から承認を取得した。同薬は、放射性セシウムと結合し、腸管からの再吸収を妨げることで、便として体外への排泄を促進する。
米国で国家備蓄が開始されているほか、世界保健機関(WHO)でも備蓄推奨リストに挙げられるなど、標準的な放射性セシウム体内除去剤として位置付けられているという。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::
3月11日に地震があり、
12日に1号機水素爆発、
14日に3号機爆発。
日本は3月14日からの急な計画停電で、てんやわんや。
毎日強い余震と停電、原発の爆発で混乱している14日。
この記事など、とてもさらりと流されました。
この時点では、盛大にTVも政府も安心、大丈夫と繰り返しており、
「セシウム」という言葉が交わされているのはごく僅かな人たちだけだと思います。
政府はずっと大丈夫、安全だと言ってきました。
緊急事態ということで、原発作業員の方々用でしょうか?
それにしては早い。
それから、「大丈夫」「安全」という政府やTVの画面に、
たくさんの大学の先生方が出てこられました。
政府にたくさんのアドバイスをしておられるのも、
そういう先生方、とくに東大の先生方でした。
しかし、東電は東京大学大学院に5億円という寄付をしていたことが
ネットでつまびらかにされ、
どうりで東京大学の先生たちは「大丈夫」としか言わないか、
その理由の一つはとても根深いものなのだと気づかされます。
「点」と「点」をつなぐ努力を惜しまなければ、
びっくりするような線ではなく、面が出てくるという状況です。
では、日本メジフィジックスという会社を検索してみました。
放射性医薬品の研究・開発・製造・販売の会社です。
核医学、という言葉が出てきます。初耳。
この日本メジフィジックス 多くの方がそのおかしさに気づかれ指摘されています。
会社概要のHPから、
出資比率 : 住友化学株式会社50% GEヘルスケア50%
とあります。
この2社が一緒になって作った会社という形になっています。
ひとつめのGEヘルスケアは、
福島原発第1で爆発した1号機、2号機、それから6号機を作った
あの「GE」という会社の関連企業です。
※ 東電HP 福島第一原子力発電所 設備の概要
福島第一原子力発電所 設備の概要
1号機 2号機 3号機 4号機 5号機 6号機 プ ラ ン ト 主 要 諸 元 電気出力(万kW) 46.0 78.4 78.4 78.4 78.4 110.0 建設着工 1967/9 1969/5 1970/10 1972/9 1971/12 1973/5 営業運転開始 1971/3 1974/7 1976/3 1978/10 1978/4 1979/10 原子炉形式 沸騰水型軽水炉(BWR) 格納容器形式 マークI マークII 国産化率(%) 56 53 91 91 93 63 主契約者 GE GE・東芝 東芝 日立 東芝 GE・東芝 原 子 炉 熱出力(万kW) 138 238.1 329.3 燃料集合体数(体) 400 548 764 燃料集合体全長(m) 約4.35 約4.47 約4.47 制御棒本数(本) 97 137 185 圧力容器 内径(m) 約4.8 約5.6 約6.4 全高(m) 約20 約22 23 全重量(t) 440 500 750 格納容器 全高(m) 約32 約33 約34 約48 円筒部直径(m) 約10 約11 約10(上部) 球部直径(m) 約18 約20 約25(底部) 圧力抑制 プール水量(t) 1,750 2,980 3,200 タ | ビ ン 回転数(rpm) 1,500 入口蒸気温度(℃) 282 蒸気圧力(kg/cm2g) 66.8 燃 料 種類 二酸化ウラン ウラン装荷量(t) 69 94 132 燃料集合体(本) 400 548 764
マークI型 マークII型
そして、残り半分の住友化学株式会社。
こちらの代表取締役会長 米倉 弘昌氏は、
なんと経団連の会長さんでいらっしゃいます。
2010年1月に経団連の会長に任命された米倉氏。
先月早々に、
「原発保障は東電ではなく国(税金)で」と発言され、
とても憤慨した記憶が有ります。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::
経団連会長、「原発賠償は国の責任」 東電国有化論は一蹴
2011.4.11 19:01 MSN産経ニュース
:::::::::::::::::::::::::::::::::::
経団連の副会長は、原発事故を起こした東電・清水社長です。
まだこの4/11時点で、経団連の副会長でいらっしゃいました。
身内をかばう発言と言われても仕方のない話です。
日本メジフィジックス という会社が、
東電ととても深い関わりのある核医学の会社だとわかりました。
ここで、今回緊急に輸入されたセシウム体内除去剤のお話です。
このお薬、認可がおりたのが、原発事故の4ヶ月前の2011年11月4日。
(製品HPには2010年10月27日とも書かれてあります。)
放射性セシウム体内除去剤「ラディオガルダーゼ®カプセル500mg」承認取得のお知らせ
報道関係者各位
2010年11月4日 日本メジフィジックス株式会社
放射性セシウム体内除去剤「ラディオガルダーゼ®カプセル500mg」承認取得のお知らせ ~体内汚染の軽減を効能・効果とする国際的標準薬剤の国内初導入~
日本メジフィジックス株式会社(本社:東京都江東区 代表取締役社長:三上信可)は、放射性セシウム(137Csなど)による体内汚染の軽減を効能・効果とする医薬品「ラディオガルダーゼ®カプセル500mg」(以下、「本剤」)について、10月27日付で製造販売承認を取得しましたのでお知らせします。 本剤は、開発者であり、また諸外国において製造供給実績のあるドイツのハイル(Heyl)社との提携により、弊社がわが国において本剤を輸入販売するもので、販売体制が整い次第発売する予定です。 放射性セシウムは、原子力関連施設における廃棄物などに含まれているために、災害時において被ばく原因となるリスクがあります。また、医療用(癌治療の放射性線源)や工業用(滅菌や測定)などに広範に使用されている放射性同位元素のひとつです。放射性セシウムによる被ばくが発生した場合の体内汚染軽減のためには、出来るだけ短時間の内に本剤を経口投与することが望ましいことから、今後、国内各地域の緊急被ばく医療対応機関、災害拠点病院等での備蓄の推進が期待されます。 本剤は、国際的には、米国において Strategic National Stockpile の制度に基づき国家備蓄が開始されているほか、世界保健機関(WHO) においても Essential Medicine の一つとして備蓄推奨のリストに上げられるなど、標準的な放射性セシウム体内除去剤として位置付けられています。 一方国内では、厚生労働省による「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、関係する学会等からの導入要望を受け、今回迅速な承認取得に至りました。今後適切な備蓄体制を推し進めるための制度的な枠組みについて、原子力災害対策あるいは国民保護計画の観点から新たに整備されていくことが望まれます。弊社は、本剤に対する社会的なニーズを認識し、本剤の供給を通じて、わが国における原子力災害対策に貢献したいと考えています。 日本メジフィジックス株式会社は、疾病の早期診断に有用とされる核医学診断に用いられる高品質な放射性医薬品の開発、製造、供給に取り組んでまいりました。今後もわが国の医療のさらなる発展のために貢献を続けてまいる所存です。日本メジフィジックス株式会社は、住友化学株式会社とGEヘルスケア(英国)の合弁企業で、放射性医薬品のトップメーカーです。
本件に関するお問い合わせ先
日本メジフィジックス株式会社(URL: http://www.nmp.co.jp) 総務部(広報担当)
本社 東京都江東区新砂3-4-10 電話 03-5634-7006 FAX 03-5634-5170
関西事務所 兵庫県尼崎市潮江1-2-6 電話 06-4300-5541 FAX 06-6492-2549
<別添資料> 放射性セシウム体内除去剤「ラディオガルダーゼ®カプセル500mg」の概要
製品名: 和名 ラディオガルダーゼ®カプセル500mg 洋名 RADIOGARDASE®
一般名: 和名 ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)水和物
効能または効果: 放射性セシウムによる体内汚染の軽減
用法・用量: 通常、1回6カプセル(ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)水和物として3g)を1日3回経口投与する。なお、患者の状態、年齢、体重に応じて適宜増減する。
製品写真:
※画像データをご希望の場合は、以下までご連絡ください。
日本メジフィジックス株式会社 総務部(広報担当) 関西事務所 兵庫県尼崎市潮江1-2-6 電話06-4300-5541
以 上
まるでこうなることがわかっていたのではないかと、
多くの方々が考えてしまうぐらい、短い期間です。
事故を起こした立場の方と、
事故によって被爆した方へ薬を与える人たちが、
同じである、ということ。
この薬を輸入したとき、
日本では、まだヨウ素剤の手配もままならぬ状態のはずでした。
ヨウ素の配布は必要ない、なぜなら安全だから、
原子炉が破損するなどあり得ない、放射能が漏れることはないと、
繰り返し枝野さんが仰っていたときです。
セシウムを体内から除去する「薬」は、
いまのところ、世界でこれただ一つだそうです。
これが映画なら、どのような筋書きでしょうか。
もし、この薬を飲むとしたらどのような方でしょうか。
記事には、通常、<1回6カプセルを1日3回経口投与する>とあります。
1日18カプセルも飲む量です。1瓶36カプセルなので1瓶で2日分です。
原発従事者でなく、もっと多くの範囲で使われるようになると、
大変な利益をもたらしますね。
株に詳しく有りませんが、
なんだかインサイダー取引を彷彿とさせてしまうのは私だけでしょうか。
米倉氏が経団連の会長になったその年に、認可がおりているのも気にし過ぎでしょうか。
ここで問題とするのは、
もしかすると今回の地震の前に、すでに福島原発は問題が生じていたのではないか、
という意見です。
セシウム除去剤が必要となるような状況が、近々起きるのではないかと、
東電は分かっていたのではないか、という推測です。
「想定外」という言葉が、とても乱用されています。
賢い方々が口々に「想定外の地震」「想定外の津波」「想定外の事故」と
言い訳されます。
「想定外の震災」かどうかは、歴史が決めること。
リスクや危険要因への取り組み・認識が甘かった、ということと意味が異なります。
こうして知れば知るほど、
「東電」という会社がいかに、大きく、巨大で、
メディア、大学、ありとあらゆる分野にスポンサーという形で入り込み、
原発は安全という流れを作り、
またそれに関わる様々な事業に枝葉を伸ばしているかを知り、
恐ろしさと、どこか感動すら覚えます。
この仕組みは、どのようにして成り立ったのだろう。
この流れを作ったのは誰だろう。
4号機を作った日立は先日、社外取締役に丸紅会長の勝俣宣夫氏を招致しました。
この勝俣宣夫氏は、東京電力会長の勝俣恒久氏の弟さん。
日立は東電とこれからも一蓮托生、ということなのだと感じました。
この勝俣兄弟、とても有名だそうです。
調べると、なんと立派な立場に就かれているご兄弟か。
お父様は、代々木ゼミナールの創始者、勝俣久作氏。
長男・孝雄 新日本製鐵元副社長、九州石油元会長
二男・邦道 日本道路公団元理事
三男・鎮夫 東京大学名誉教授
四男・恒久 東京電力会長
五男・宣夫 丸紅会長
すごいお父さんですね。
お子さん5人とも、日本の裏表を取り仕切る面々。
あ、ここで東電と東大がつながりましたね。
ご兄弟のご縁があるのですね。
ふぅ。
セシウム除去剤への疑問から
日本の経済界を執り仕切るご兄弟にまでつながるとは。
こうしたことは、今までならつまびらかになってこなかったでしょう。
けれど、今、ネット、twitterなどのSMSが、
驚くような早さで情報を伝達して行きます。
原発のプラント情報なども、
会見途中で見られる時代です。
それを必要とするかどうか。
自分で考えることをやめ、
誰かが言った「安全」
誰かが指し示した「安心」に身を委ねたいなら、
これらの情報など不要でしょう。
生じている出来事の「点」が、
何の因果で結実し、
どこに実を結ぼうとしているのか。
私は知りたいと思うのです。
私の人生は、誰かが言った安全を妄信して成り立つものではないからです。
リスクも分かった上で、何が必要かを自分で判断し、選択したいのです。
福島から避難して来た子供たちが、いじめに合っています。
お母さんたちが、「放射能がうつらないか」と心配しているそうです。
子供のためにディスニーランドにいかれた福島のご家族は、
車に、「福島から出るな」と落書きされ、傷つけられていたそうです。
「福島」を理由にいじめをする、ということは、
家の中で大人たちが無知な会話を繰り広げ、差別していること。
それらを子供たちが学ぶからです。
自分で勉強し、情報を集めたら、
「放射能がうつる」という心配は生じません。
「自分たちのいる場所にも放射性物質が降っている」という心配になるでしょう。
「放射能がうつる」という人々は、
TVやメディア、政府の言うことを妄信し、
ふとした瞬間に、自分の生活を脅かす「恐怖」に絡めとられ、
事実の一部を誇張し、自分の理解できるように歪めてしまいます。
「レベル7だが問題ない」
「直ちに影響はないって政府やTVが言っている」
「安全だって言っている」
これもまた、「放射能はうつる」と同じ響きです。
無気力な楽観視です。
けして現状は大丈夫ではないこと、
けれど、たくさん手だてが打てること。
私たちには、大きなことから小さなことまで、
まだたくさんの選択肢が残されています。
日本には54基も原発があります。
どこへ行っても、事故が起きれば逃げ場がないというのも事実です。
けれど、私たちにはまだ選択肢がある。残されている。
ひとつひとつを、よりよい方へつなげていくために、
「知る」ことを、諦めてはいけないのだと思います。
「点」と「点」を結んで行く。
大丈夫と言っている人は誰か、
そこはどんな関わりがあるか、疑問に思って調べてみる。
救いや導き、サインやシグナルは、
あちこちに転がっています。
「危ないよ」というサインも、
「大丈夫だよ」というサインも、
どちらも大切な道しるべです。
必要な道しるべが、皆々様に届きますように。
◇ 美しい波紋が広がりますように・・感謝をこめて やんわりクリック◇
0 件のコメント:
コメントを投稿