2010年8月16日月曜日

~ 海の友へ ~

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この宇宙を創造し、形作り、

動かしている目に見えない力、

それを神と呼んでもいいし、

大いなる自己と呼んでもいい。

その全能なるものに対して、

自分を捧げつくすことが音楽だ。

ラビ・シャンカール by 地球交響曲第6番

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今日は、恵比寿にある東京都写真美術館で上映中の、

地球交響曲を観に行ってきました。


今回は、新しい第7番ではなく、

ずっとずっと観たいと思っていた、第6番を観てきました。

第6番は「虚空の音」がテーマ。



音とは何か。

命とは何か。



原始的な音色を奏でるアーティストたち、

メインとなるインタビューの出演者、

誇張することなく、

過度に感傷を誘うこともなく、


それぞれのまなざしから観た、「音」という命が、

いかに美しいかを、静かに紡いでいる映画です。


ラビィ・シャンカールさんの神との対話のような無我の境地、


「自然と溶けあい、音楽に溶け合って透明な存在になりたい」と話す、

ピアニストのケリー・ヨルトさん。


チェロを愛し、海を愛し、

クジラの奏でる歌に身も心も捧げて、その愛を知らしめようとするロジャー・ペインさん。


地球という星が奏でる音は命そのものであると、

私たちに訴えかけます。


ディジュリドゥのKNOBさんの演奏は、その情景とともに素晴らしく、

音色の中に、

羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 と、

般若心経の真言を唱えていらっしゃり。


雲立ち込める火山口の上で演奏される姿は、

本当に圧巻でした。



ずっと龍村仁監督もいらっしゃり、

サインをいただけるとのことで、甘えてパンフレットにサインをしていただきました。



< 海の友へ >




金色のペンでそう書かれた龍村監督。


しっかりと目を合わせて、握手までしてくださりました。


その瞳に宿る光が、

お年を重ねられた手からでるエネルギーが、

なんだか大きく懐かしく。


まるで鎮守のご神木の精霊に出会ったような気分になりました。


< 海の友へ >


そう呼びかけてくださることの意味を、

改めて考えたいと思う夜です。


写真は、監督のサイン入りパンフレット。


仁、という文字が美しい曲線を描き、

< 海の友へ >につながっていきます。


それはまるで、丸い地球のラインのようなたおやかさです。



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